食事の油分を排出して脂質の吸収を抑える、
アメリカ食品医薬品局(FDA)認証の
脂肪吸収抑制剤
ゼニカル

ゼニカルとは
ゼニカル(XENICAL)とは、アメリカ食品医薬品局(FDA)で認証された、肥満症を改善するウエイトコントロール薬です。
食事から摂取した脂質の吸収を抑える働きがあるため、食事制限をせずにダイエット効果を得ることができます。
ゼニカルの効果
ゼニカルの有効成分「オルリスタット」には、脂質を分解し吸収しやすくする消化酵素「リパーゼ」の働きを弱める作用があり、食事から摂取した脂質の約30%を体外に排出させる効果があります。体内で吸収されなかった脂質は、約1~2日後に便として排出されるため、脂質による摂取カロリーを抑えられます。
ただし、ゼニカルは食事から摂取した脂質にのみ作用し、すでに身体に蓄積されている脂肪には効果がないため、注意してください。


こんな方におすすめ
- 食事制限や運動が苦手な方
- 油っこい食べ物が好きな方
- 外食や夜遅くの食事が多い方
ゼニカルの飲み方

ゼニカルは、油分を含んだ食事の際に、1回1錠を食事中または食後1時間以内に服用してください。食事から摂取する脂質に作用するため、油分を多く含まない食事の際や食事を取らなかった場合は、服用する必要はありません。
また、服用回数は1日3回までとし、飲み忘れてしまった場合は次の食事時に1回分を服用し、2回分まとめて飲むことは避けてください。
ゼニカルの副作用・リスク
服用方法 | 1回1錠を食事中または食後1時間以内に服用 服用回数は1日3回まで |
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服用期間 | 特に決まった期間はありません。 |
主な副作用 | 油漏れ、下痢、排便回数やおならの増加、脂溶性ビタミン不足、 肌の乾燥 |
禁忌 |
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- ゼニカルは国内未承認薬です。
- 当院で扱うゼニカルは、国内販売代理店経由で入手しています。
- ゼニカルと同じ有効成分をもつ一般用医薬品が、日本国内で内臓脂肪減少薬として承認されていますが、肥満治療薬として承認されている医療用医薬品はありません。
- ゼニカルは、アメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満治療薬として承認され、現在世界17ヶ国以上で使用されている薬です。
- ゼニカルの処方には医師の診察が必要であり、診断結果によっては処方できない場合があります。
注意点
ゼニカルの副作用の1つ「油漏れ」とは、体内で吸収されなかった脂質が肛門から漏れ出してしまうことです。便と一緒に油が排出されるほかにも、おならとともに出てしまうケースや無意識のうちに油が漏れてしまう場合があります。大切な予定がある際は服用を控え、生理用ナプキンや大人用おむつを使用するなどの対策をしておくと安心です。
また、食事から摂取した脂質と一緒に、油に溶けやすい脂溶性ビタミンも体外に排出されやすくなります。脂溶性ビタミン不足を防ぐために、果物や野菜、サプリメントなどでビタミンを補うようにしてください。

ゼニカルの処方の流れ
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InBody(インボディ)測定
患者様の脂肪量や筋肉量、体重などを測定します。
部位別の体脂肪を測定できるためどの部分に脂肪が溜まっているのかが分かり、効率よく医療ダイエットを進めることが可能です。
※InBody測定は初回のみです。 -
医師のカウンセリング
InBodyでの測定結果をもとに、医師によるカウンセリングを行います。患者様のお悩みやダイエット目標をお伺いしたうえで、既往歴や現在服用しているお薬などを確認します。ゼニカルの副作用や注意点についても医師が説明しますので、不安なことやご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
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処方
カウンセリングの内容に応じて処方量や服用のスケジュールを医師が決定し、ゼニカルを処方します。
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治療開始
処方されたゼニカルは、1回1錠を食事中または食後1時間以内に服用してください。服用回数は1日3回までとし、飲み忘れた場合は次の食事時に1回分を服用し、2回分まとめて服用するのは避けてください。
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アフターケア
ゼニカルの服用を始めて体調が優れない場合や副作用が強く出てしまった場合は、一旦服用を止めて、速やかにクリニックまでご相談ください。
よくある質問
- ゼニカルは通販で購入できますか?
- ゼニカルは、医師からの処方箋が必要な医療用医薬品に分類されるため、国内の大手通販サイトでは購入ができません。海外通販では購入(個人輸入)できますが、偽物が届いたり、自己判断の服用で健康被害につながったりする危険性があります。医療機関を受診し、医師の指導のもとで服用してください。
- ゼニカルの油漏れで匂いはしますか?
- ゼニカル服用後に排出される油は黒や茶色で、油特有の匂いがします。油漏れで下着、椅子などについてしまうと、色や匂いは洗ってもなかなか落ちません。油漏れの予防は難しいため、生理用ナプキンや大人用おむつを使用し、こまめに取り換えて対策してください。
- ゼニカルは保険適用ですか?
- ゼニカルは保険適用ではありません。国内で肥満治療薬として承認されていないため、自由診療となります。