医学博士監修ダイエットお役立ちコラム
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GLP-1ダイエットはやばい?危険性やデメリットを専門医が解説
GLP-1ダイエットとは、「痩せホルモン」といわれるGLP-1と同じ作用を起こす薬を使用するダイエット方法です。食欲を抑えて満腹感を持続させる効果があるため、つらい我慢をせずに自然に食事量を減らせます。 手軽な反面で「GLP-1ダイエットって危険じゃないの?」「GLP-1ダイエットには副作用があるから怖い」など、GLP-1ダイエットに関して不安を抱く方も少なくありません。 このコラムでは、GLP-1ダイエットに関心はあるけど不安という方に向けて、GLP-1ダイエットの危険性や副作用、デメリットについて解説します。 GLP-1ダイエットの危険性 GLP-1ダイエットで考えられる危険性は、以下の3点です。 副作用 個人輸入のリスク 糖質制限や無酸素運動との併用 GLP-1ダイエットの副作用 GLP-1ダイエットには、副作用として消化器官の障害や血糖値の変化に関わる症状が現れる可能性があります。 GLP-1ダイエットによる主な副作用としては「低血糖」「胃腸紹介」「膵炎」の3つがあげられます。 1. 低血糖 GLP-1ダイエットで使用するGLP-1受容体作動薬は、血糖値が低い状態の場合は作用しないため、一般的に低血糖のリスクは低いとされています。ただし、糖質制限ダイエットや他の糖尿病治療薬を併用すると、低血糖を引き起こす可能性があるため注意が必要です。低血糖になると、倦怠感や脱力感、めまい、吐き気、手足の震え、冷や汗、動悸などの症状が現れます。 2. 胃腸障害 GLP-1ダイエットは、食べ物の消化を緩やかにして満腹感を持続させる効果がある反面、胃腸障害を引き起こすリスクもあります。主な症状としては、吐き気、便秘、下痢、嘔吐などです。これらの症状はGLP-1ダイエットの治療開始直後に現れやすく、継続して使用するうちに治まっていきます。 3. 膵炎 GLP-1ダイエットは、インスリンの分泌を促すよう膵臓に働きかける作用があるため、副作用として膵炎のリスクがあります。膵炎の症状として多くみられるのは、激しい腹痛や嘔吐などですが、特に上腹部や背中に痛みがある場合は、膵炎の疑いがあります。 個人輸入のリスク GLP-1ダイエットは、体内に投与したGLP-1受容体作動薬が消化器官に働きかけるため、吐き気や下痢、腹痛などの副作用を引き起こすリスクがあります。また、GLP-1受容体作動薬を個人輸入で入手してしまうと、偽造品や粗悪品によって望まない効果が生じる恐れがあります。そのため、GLP-1ダイエットは必ず医療機関で処方された薬を使用し、用法用量を守って行ってください。 糖質制限や無酸素運動との併用 過度な糖質制限や筋トレ、短距離走などの無酸素運動をGLP-1ダイエットと組み合わせると、血糖値の急激な低下によってめまいや意識障害を引き起こす危険性があります。 そのため、GLP-1ダイエット中は栄養バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。また、運動をする場合は無酸素運動ではなく、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。適度な有酸素運動には、ダイエット効果を高めてリバウンドしにくくなるメリットがあります。 GLP-1ダイエットのデメリット・注意点 GLP-1受容体作動薬には、注射のサクセンダと錠剤のリベルサスがあります。サクセンダは1日1回の自己注射が必要なため、針や痛みが苦手な方にとってはデメリットとなる可能性があります。一方でリベルサスは1日1錠を飲むだけなので、手軽さではサクセンダを上回ります。 また、GLP-1ダイエットは治療を開始してすぐに痩せるわけではありません。効果が現れるまでに1ヶ月程度かかる場合があるため、継続的な治療が必要です。ただし、治療期間中に食事量を減らすことが難しい場合や、用法用量を守って服用しない場合は減量効果が現れにくくなります。 治療を始めてから体調に異変が現れた場合はすぐに薬の使用を止め、早めに医師に相談してください。特に低血糖の症状が出た場合は、速やかにブドウ糖を補給して安静にする必要があります。 その他の注意点として、GLP-1ダイエットには禁忌があり、以下のケースに当てはまる場合は治療を受けることができません。 腹部の手術、腸閉塞の既往歴のある方 18歳未満または70歳以上の方 BMI18.5未満の方 腹部手術、腸閉塞の既往歴がある方 膵臓疾患の既往歴のある方 重度の肝機能障害や腎機能障害の方 胃腸障害のある方 甲状腺疾患がある方 低血糖を起こす恐れがある方 糖尿病の方 摂食障害がある方 妊娠中、授乳中、妊娠の可能性がある方 まとめ GLP-1ダイエットは食欲を抑えて無理なく減量できる一方で、危険性や副作用などの注意点もあります。しかし、事前に正しい情報を把握したうえで、医師の指導のもと用法用量を守って治療を受ければ、リスクを抑えて体重を落とすことが可能です。 BSクリニックでは、無料カウンセリングを承っています。丁寧なカウンセリングによって、患者様の体質や生活習慣に適した効果的な痩身治療をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。 GLP-1ダイエットの詳細ページはこちら 無料カウンセリングはこちら
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防風通聖散の効果や副作用とは? どれくらいで効果が出るのか専門医師が解説
防風通聖散は肥満症を改善する漢方薬です。発汗・便通・清熱・利尿を促す作用により、脂肪燃焼・分解、便秘解消、肩こり・のぼせ解消、副鼻腔炎改善、湿疹・皮膚炎改善などの効果を発揮します。18種の生薬の効能を組み合わせることで、多種多様な効果を生む防風通聖散ですが、「痩せる漢方薬」としてとりわけダイエット効果に注目されています。 このコラムでは、防風通聖散のダイエット効果や痩せる仕組み、副作用などを解説します。 防風通聖散のダイエット効果 防風通聖散を服用すると、以下のダイエット効果が期待できます。 脂肪分解・燃焼 便秘解消 むくみ解消 防風通聖散のメインの生薬は麻黄(マオウ)と防風(ボウフウ)です。 麻黄は、交感神経を刺激して脂肪細胞を活性化させて、脂肪の分解・燃焼を促進します。さらに甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)などの生薬が脂肪細胞の活性化状態が持続するように働きかけ、麻黄の脂肪分解・脂肪燃焼効果をサポートします。 防風には発汗作用や血行促進作用、解熱作用があります。発汗や血行促進で余分な水分や老廃物を排出し、むくみを解消して身体を引き締めます。解熱作用で体内の熱が下がると食欲を抑えられるため、食べ過ぎてしまう方に有効です。 また、防風通聖散は胃腸の調子を整えて消化を促進する効能もあるため、便秘の解消も期待できます。便秘が続いていると、腸内に留まっている便から水分や糖質、脂質が再吸収され、不要なエネルギーが皮下脂肪に蓄えられてしまいます。そのため、防風通聖散を服用して便秘を解消することで皮下脂肪の増加を抑えることができます。さらに、防風通聖散は食事で取り込んだ脂質を便とともに排出する効果も確認されています。 このように、防風通聖散は18種の生薬によるさまざまな効能を組み合わせて肥満を改善します。 防風通聖散はどれくらいで効果が出る? 防風通聖散は2週間~1ヶ月程度飲み続けるとダイエット効果が現れ始めます。症状や体質により、効果を実感する時期は一人ひとり異なりますが、1ヶ月以上服用してもダイエット効果を感じられない場合は、体質に合っていない可能性が考えられます。担当の医師または薬剤師に相談しましょう。 ただ飲み続けるだけじゃダメ?より効果を出す方法 防風通聖散は脂肪分解・燃焼、便秘解消、むくみ解消の3つのダイエット効果で肥満解消をサポートしてくれる漢方薬ですが、炭水化物の制限や軽い運動を取り入れると、より効果を発揮します。さらにダイエット効果を実感したい方は、ご自身の体調と相談しながら、食生活の見直しや運動を取り入れてみてください。 防風通聖散の副作用 漢方薬は一般的に副作用が少ないとされていますが、患者様の体質や他の医薬品との飲み合わせにより副作用が現れる可能性があります。 防風通聖散による副作用の主な症状は以下のとおりです。 胃の不快感・食欲不振・吐き気・腹痛・下痢 動悸・不眠・発汗過多 発疹・発赤・かゆみ 防風通聖散には大黄(ダイオウ)や芒硝(ボウショウ)という便秘を改善する効能をもつ生薬が含まれているため、下剤との併用は避けてください。また、防風通聖散に含まれる麻黄には交感神経を刺激する作用があるため、エフェドリンやテオフィリンなどの交感神経刺激作用のある薬との併用は注意が必要です。さらに防風通聖散は、甘草が含まれる漢方薬や医薬品、食品と併用すると、むくみや血圧上昇などを起こす偽アルドステロン症になる可能性があります。その他、間質性肺炎や肝障害、ミオパチー、腸間膜静脈硬化症の発症も報告されています。 ご自身の体質が原因で副作用が現れてしまう場合もありますが、防風通聖散と相性の悪い漢方薬や医薬品との併用を避けることで、望まない変化を回避することが可能です。 防風通聖散やその他の漢方薬や医薬品を服用する際は、まず医師や薬剤師に相談しましょう。万が一副作用が現れた場合も担当の医師や薬剤師にご相談ください。 防風通聖散の注意点 防風通聖散は、お腹周りに脂肪がつき肥満で、体力があり食欲旺盛で便秘気味の方に適している漢方薬です。そのため、痩せ気味で体力がなく、食欲不振で胃腸が弱い方が服用すると、下痢や腹痛などの副作用を起こしやすい傾向があります。 また、妊娠中もしくは妊娠している可能性がある方には防風通聖散の服用をおすすめしません。防風通聖散に含まれる大黄、芒硝は排便を促進して便秘を解消する効能がありますが、同時に子宮収縮作用や骨盤内臓器の充血作用もあるため、流産や早産を引き起こす危険性があります。授乳中の場合も乳児に影響を与える可能性があるため、服用を避けてください。 その他にも、以下の項目に当てはまる方は服用をおすすめしません。 狭心症や心筋梗塞などの循環器系障害、重症高血圧症、排尿障害、甲状腺機能亢進症、高度の腎臓機能障害の診断を受けたことがある方 15歳未満の方 65歳以上の方 まとめ 防風通聖散は肥満解消をサポートする優れた漢方薬ですが、ただ服用しているだけですぐ痩せられる万能薬ではありません。防風通聖散を服用しながら、健康的な食生活や適度な運動を心がけることでダイエット効果を発揮します。 「食事制限によるダイエットが続かない」「運動して痩せてもすぐリバウンドしてしまう」などのお悩みをお持ちの方は、当院へお気軽にご相談ください。 防風通聖散の詳細ページはこちら 無料カウンセリングはこちら
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脂肪冷却は効果ない?副作用や施術方法について解説
脂肪冷却とは 脂肪冷却とは脂肪細胞を凍らせることで脂肪を溶解し、部分痩せさせる画期的なダイエット治療です。脂肪冷却では脂肪と水の氷点の違いを利用して、身体の主成分の水を温存し、脂肪細胞だけを破壊させる温度で、皮膚を吸引しながら冷却します。一度破壊された脂肪細胞は老廃物として体外に排出されます。皮膚やその他の組織は影響を受けない温度で冷やすため、脂肪以外には影響が出ず、運動やダイエットでは落としにくい部位の脂肪もピンポイントで落とすことができます。脂肪細胞を冷却して破壊する脂肪冷却は、医療行為に該当します。そのため、痩身治療としてしっかりとした効果を期待するには、医療機関を受診する必要があります。 脂肪冷却がおすすめの方 部分的に脂肪が気になる方 運動したくない方 脂肪吸引のような外科手術に抵抗がある方 リバウンドを繰り返している方 痩せにくい体質の方 脂肪冷却は過度な運動や食事制限をすることなく目的の部位を痩せさせることができます。 脂肪冷却による部分痩せ 脂肪冷却は目的の部位を痩せさせる部分痩せが可能であり、下記の部位で人気が高まっています。 太もも 下腹部 ふくらはぎ 二の腕 頬・顎(フェイスライン) 脂肪冷却の施術は、ピンポイントで脂肪が気になる部位のサイズダウンが可能です。運動で落とせない部分の脂肪を減らしたり、加齢が原因で崩れたボディラインを調整したりできます。 脂肪冷却の効果はいつから? 脂肪冷却の施術効果は、早ければ1ヶ月で実感することがあります。脂肪冷却によって壊された脂肪細胞は細胞死(アポトーシス)を生じ、老廃物として体外に排出されますが、時間を要することがあります。個人差はありますが効果が出るのに2ヶ月以上かかる場合もあります。 脂肪冷却の副作用 赤み 痛み 内出血 腫れ 一時的に副作用が出現する可能性がありますが、時間の経過とともに改善します。施術後10分程度は、患部に冷たさや引っ張られるような感覚がありますが、数分程度で徐々に気にならなくなることがほとんどです。冷却による赤みは2〜3時間程度で落ち着きます。内出血は1週間もあれば落ち着くことが一般的です。 脂肪冷却のメリット 1. メスや麻酔を使わない 脂肪冷却はメスや麻酔を使用せず非侵襲的で身体への負担が少ないことから、日本だけでなく海外でも人気の施術になっています。 2. リバウンドせずに部分痩せができる 全身のさまざまな部位に対して、部分痩せの効果が期待できることは説明しましたが、脂肪細胞の数自体を減少させることができるため、リバウンドしにくいという特徴があります。 脂肪冷却のデメリット 1. 施術中に冷たさや引っ張り感がある 脂肪冷却の施術は痛みが少なく、麻酔も必要ありませんが、冷たさや引っ張られる刺激を感じることがあります。特に冷却開始時は冷たさによる痛みを感じることがありますが、すぐに皮膚の感覚はなくなるので痛みは軽減します。肌の刺激になるので肌の状態によっては施術を受けることができない可能性があります。 2. すぐには効果を実感しにくい 凍結した脂肪は時間をかけて老廃物として体外に排出されるため、効果が出るまでに時間がかかります。 脂肪冷却の施術回数 脂肪冷却の施術回数と施術頻度は、部位やマシン、個人個人の希望によっても異なりますが、2か月に1回、合計1〜5回が一般的です。1回の施術で効果を実感する方が多いですが、より効果を発揮させるため、また体型を定着させるために同じ部位を複数回施術することがあります。 脂肪冷却を受けることができない方 ペースメーカーを挿入されている方 極端に脂肪が少ない方 施術部位に皮膚の炎症や異常がある方 施術部位に循環障害や寒冷過敏がある方 また、出血傾向がある方は内出血が生じる可能性が高く注意が必要です。 以上、脂肪冷却について説明しました。脂肪冷却は痛みが少なく安全に施行可能なダイエット医療として人気が高いです。しかし、頻度は低いものの副作用を生じる可能性があり、施術にあたってはしっかりと医師と相談のうえ、行うようにしましょう。 脂肪冷却の詳細ページはこちら 無料カウンセリングはこちら
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ハイフ(HIFU)とは?美容効果について解説
ハイフ(HIFU)とは正式名称「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字をとった略称であり、日本語では高密度焦点式超音波治療法のことをいいます。高密度の超音波を皮下組織や筋膜にのみ照射することで、表面の皮膚を傷つけることなく肌を引き締め、引き上げることができるリフトアップ法の1つです。今回はハイフについて詳しく解説します。 ハイフの原理 ハイフは超音波を目的の層に照射して、皮膚や周りの組織にダメージを与えずに、目的とする層にのみ強い熱エネルギーを与えることが可能です。熱エネルギーを与えることで、顔を引き締めリフトアップすると同時に、熱を受けた皮膚組織はコラーゲンとエラスチンの生成を促進し、弾力性のある肌へと導きます。 医療用ハイフとエステハイフの違い ハイフには医療用ハイフとエステハイフがありますが、医療用ハイフの方が出力が高く、エステハイフよりも優れた効果が期待できます。また、医療用ハイフの方が細かい設定ができるため、痛みや肌の状態に合わせて調節が可能です。 ハイフがおすすめの方 しわ、たるみが気になる方 フェイスラインを改善したい方 痛みやリスクなくリフトアップをしたい方 お腹痩せ、二の腕のリフトアップをしたい方 ハイフの効果 1. ほうれい線や目元、まぶたのたるみを改善 ハイフはほうれい線や目元・まぶたのたるみに対して効果が期待できます。表情筋が衰えたりコラーゲンが減少したりすると、肌のハリや弾力が失われてほうれい線や目元、まぶたのたるみが目立つようになります。ハイフは真皮層から筋膜層の組織を収縮させ、顔のたるみを改善することができます。 2. フェイスラインの改善 ハイフは二重あごなどのフェイスラインの改善に有効です。皮下組織と表情筋の間にある皮膚を支えるSMAS層が加齢により劣化して緩むとたるみの原因になります。ハイフはSMAS層を引き締めて、肌の内側からたるみを改善し、小顔効果が期待できます。 3. お腹痩せ、二の腕のリフトアップ ハイフはお腹痩せや二の腕の引き締めにも有効です。顔以外に照射するボディハイフでは皮下脂肪のみに超音波をあて、脂肪細胞に対して熱エネルギーを加えます。破壊された脂肪細胞は老廃物とともに身体から排出され、2週間から1か月程度でサイズダウンが実感できます。一度壊れた脂肪細胞は再生しないのでリバウンドすることなく部分痩せが可能です。また、ハイフの熱エネルギーによってコラーゲン生成が促進され、皮膚のたるみも改善されます。お腹や二の腕のほか、ウエストや臀部などさまざまな箇所の部分痩せが期待できます。 ハイフの持続効果 ハイフの効果は施術後から実感できる方もいますが個人差があります。術後1か月以内には効果が実感できる場合が多いです。持続期間は3~6ヶ月程度が目安になりますが、これも個人差があります。生活習慣の改善により効果が延長することが報告されており、また、再施術によっても効果が長期間維持されることがあります。ハイフの間隔は個人差があるため医師と相談しながら決めるべきだと思いますが、その持続期間から3〜6ヶ月に1回が目安になることが多いです。 ハイフの長所 1. 施術時間が短い ハイフは顔全体への照射が平均40分程度で終わるため、無理のないスケジュールで施術を受けることができます。 2. 痛みとダウンタイムがほとんどない ハイフでは施術の傷が残らず、肌への負担がほとんどありません。改善したい部位に応じてショット数を調整することで、個人個人に適した治療が可能です。 ハイフの短所 1. 施術の対象に制限がある ハイフは妊娠中や授乳中の方は受けることができません。また、ペースメーカーが入っている方も禁忌になります。その他、プロテーゼの挿入後は禁忌であり、ヒアルロン酸やボトックス注入後、脱毛やピーリングの後、間もない期間などでは治療を受けられないことがあるのでご注意ください。 2. 副作用が出現することがある 基本的にハイフではダウンタイムや副作用はほとんどありませんが、稀な副作用として赤み、浮腫み、内出血、かさぶたなどがあります。いずれも1週間程度で改善します。ハイフ後は紫外線の影響を受けやすくなることがあり、肌の水分量が一時的に減少して乾燥しやすくなります。ハイフの施術後は保湿やUVケアを十分に行いましょう。筋肉痛のような痛みを感じることがありますが、この場合は患部の強い圧迫やマッサージを避けてください。ほとんどの副作用は時間経過とともに改善しますが、症状がひどい場合や長引く場合は、医師に相談するようにしましょう。また、稀に頬がこけたようになる方がいらっしゃるので、医師に相談のうえ、施術を受けるようにしてください。 以上、ハイフについて解説しました。ハイフは非侵襲的な美容施術として人気が高く、代表的な美容医療機器となっています。近年、さまざまな非侵襲的美容医療機器が海外から導入され、日本でも使用可能となっていますが、それぞれの機器で特徴や効果、副作用が異なるため医師と相談しつつ、自分に適した治療方法を決めることが大切です。 無料カウンセリングはこちら
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- 内服薬
フォシーガ錠ではダイエットできない?痩せない?SGLT阻害薬の効果や副作用を解説
フォシーガは血糖値を下げるSGLT2阻害薬で、糖尿病の治療薬として研究・開発された医薬品ですが、体重減少の効果がありダイエット薬として注目されています。フォシーガで果たして痩せるのか、その効果や注意点について解説します。 フォシーガの効果 フォシーガとは体内の血糖値を下げるSGLT2阻害薬の一種で、尿から糖の排泄を促すことで血糖値を下げる効果があります。SGLT2阻害薬は他にスーグラやジャディアンスなどがありますが、フォシーガは適応範囲が広く、2型糖尿病だけでなく、1型糖尿病、慢性心不全、慢性腎不全などに適応があります。血中の余分な糖を排泄することで心臓や腎臓への負担を軽減する作用があります。糖尿病などの保険適応となる病気に対して効果を発揮するフォシーガですが、体重減少に関する複数の報告があり、自由診療でダイエット薬として注目されるようになっています。食事で摂取した余分な糖分を尿として排泄するので、食事量が変わらなくても、腎臓から吸収される糖の量が減ることで糖質制限に近い効果が期待できます。そのため激しい運動や過度な食事制限を行わなくてもダイエット効果が期待できます。フォシーガの内服による糖の排出量は1日あたり約200~500kcalといわれており、1か月の内服継続で1~2kgの体重減少効果が期待できますが、内服を中断するとリバウンドの可能性があるため注意が必要です。 フォシーガの飲み方 朝でも夜でもどちらでも構いませんが服用すると尿量が増加するので、就寝中にトイレに行きたくなる可能性があり朝食前後がお薦めです。食前または食後のどちらでも構いませんが、水またはぬるま湯で飲みます。フォシーガは治療目的によっては1日10mg内服することがありますが、ダイエット目的で服用する場合は5mgを1日1回で十分です。ただし、内服量については医師としっかり相談して決めましょう。 他の糖尿病治療薬との併用 フォシーガは糖尿病治療薬であるメトホルミンやリベルサスなどと併用が可能な薬剤です。メトホルミンは、肝臓での糖新生を抑えたり、消化管からの糖の吸収を抑制したりするお薬で、リベルサスはGLP-1受容体作動薬と呼ばれ、糖の吸収を抑制したり食欲を低下させたりするお薬です。いずれもダイエット薬として知られていますが、フォシーガと併用することでより高いダイエット効果が期待できます。ただし、併用することで低血糖などの副作用が問題となることがあるので、必ず医師と相談のうえ、併用を検討しましょう。 フォシーガの副作用 フォシーガの副作用として起こりうるのは低血糖です。低血糖になると、冷や汗や動悸、意識障害やけいれんなどの症状が表れ、場合によっては生命に関わる状態に至る可能性があります。低血糖の症状が認められた場合には、糖を摂取し安静に過ごすことが重要です。また、尿から糖を排泄するため、陰部に糖が付着しやすくなります。陰部に糖が付着したままだと、膀胱炎などの尿路感染症やカンジダなどの性感染症を生じやすくなるため、陰部を清潔に保つ必要があります。ウォシュレットを積極的に使用するようにしましょう。その他、フォシーガの内服により尿量が増えるため脱水になる可能性があり、水分は十分に摂取するようにしましょう。 フォシーガの禁忌 フォシーガには下記の禁忌があります。 フォシーガの成分に過敏症の既往歴がある方 糖尿病性昏睡や前昏睡の方 重症な感染症がある方 手術前後など重篤な外傷がある方 また高齢者やお酒を飲みすぎる方は、低血糖や脱水症を引き起こしやすいため注意が必要です。妊婦や授乳中の方も安全性が確立されていないため、内服前には医師に相談するようにしてください。 フォシーガの購入 フォシーガは医薬品であり、本来は病院で処方されるものですが、個人輸入の通販サイトでは購入が可能です。しかし、偽造品が流通している可能性があり、副作用で健康被害が出る可能性があることから、医療機関を受診して処方してもらうようにしましょう。糖尿病などの病気に対して処方してもらう場合は保険適応となりますが、ダイエット治療の場合は自由診療となり、支払いが高くなるので注意してください。また、最近はオンライン診療などでも処方が可能となっていますが、必ず健康状態など十分に医師に相談のうえ、処方してもらうようにしましょう。 SGLT阻害薬であるフォシーガの効果や注意点などについて解説しました。フォシーガは糖尿病の治療に有効なお薬ではありますが、ダイエットにおいても効果的です。しかし、内服を終了して効果が切れるとリバウンドの可能性があるので注意してください。また、用法や容量を守らないことによって副作用が生じる可能性がありますので、必ず医師と相談のうえ、内服を検討するようにしましょう。 無料カウンセリングはこちら
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GLP-1ダイエットは痩せない?本当に痩せる?理由を解説
GLP-1ダイエットは「痩せホルモン」と呼ばれているGLP-1の効果を利用したダイエット法であり、ストレスなく痩せることが可能なダイエット法として最近注目されています。 GLP-1の効果 GLP-1は身体の中にもともと存在しているホルモンであり、このホルモンにより食後の血糖値の上昇が抑制されます。GLP-1受容体作動薬はこの働きを促進するお薬であり、主に3つの効果でダイエット効果を発揮すると言われています。 1. 食後の血糖値の上昇を抑制する 糖の吸収が抑制されるため、食べても太りにくい体質になります。 2. 食事量を減らす 消化管の運動が抑制されるため、腹持ちが良くなり少ない食事量で満足できるようになります。 3. 食欲を抑える 脳の視床下部にある満腹中枢に働きかけ、空腹感を感じなくなります。 上記のGLP-1の効果により、糖の吸収が抑制され体質から太りにくくなり、また摂取カロリー自体が減少するため、ダイエット薬としての効果が期待できます。海外では肥満の治療薬として実績があり、また、日本でも自由診療の美容クリニックなどで処方されることが増え、国内でも実績が蓄積されつつあります。実際の体重減少の効果については個人差がありますが、3~4ヶ月程度で実感できることが多いです。海外の研究では体重減少率が3ヶ月で5.9%、6ヶ月で10.9%というデータが出ています。 ダイエットに効果的なGLP-1ですが、一部で痩せなかったとがっかりする意見があがっています。今回はその原因について検討します。 1. 食べても太らないという勘違い GLP-1ダイエットでは糖の吸収が抑制され太りにくくはなりますが、食べても太らないわけではありません。過度に効果を期待してしまい、食事量が減らなかったり、間食が増えたりすることで、思ったよりもダイエット効果が出ないことがあります。いくらGLP-1を体内に摂取しても、食事量が変化しなければ痩せ効果が出ないことがあります。 2. 運動不足 GLP-1ダイエットでは食事量が減少することで基礎代謝が落ちる可能性があります。全く運動をせずにGLP-1を打ち続けるだけでは効果が出にくい可能性があり、少しでもウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動を取り入れた方が効果的です。また、基礎代謝が落ちると、GLP-1ダイエットを終了して食事量が戻った際にリバウンドしてしまう可能性があるので注意が必要です。 3. バランスの悪い食生活 GLP-1ダイエットでは食事量を減少させてダイエットを行いますが、栄養バランスが崩れることがあり、バランスの良い献立を考える必要があります。クリニックによっては食事指導をしっかりと行っている場合もあり、ダイエットと食事のバランスをきちんと考えなければGLP-1の効果が弱まる可能性があります。 4. 用法・容量を守る GLP-1は1日1回の自己注射ですが、必ず時間を守ることが重要です。仕事やプライベートが忙しいと忘れがちですが、GLP-1の注射は簡単で時間がかかりません。非常に細く痛みの少ない針を使用し、1日1回打つだけで外出時のトイレでも注射が可能ですので、決まった時間の自己注射を忘れないようにしましょう。GLP-1は効果や副作用を確認しながら量の調整が必要です。体質や健康状態にあった量で医師に相談の上、調整するようにしましょう。用法容量を守らず使用するのは低血糖などの副作用のリスクとなったり、薬の効果が出なかったりする可能性があります。 5. 過度な飲酒 GLP-1の副作用として急性膵炎が報告されています。過度の飲酒は膵臓に負担をかけるため注意が必要です。また、お酒はカロリーが高く、せっかくのダイエット効果が薄れる可能性がありますので、カロリーの少ないお酒を適度に楽しむようにしましょう。 GLP-1はダイエット効果の高いお薬ではありますが、間違った知識で使用したり、用法容量を守らなかったりすることで、効果が発揮されなかったり、副作用が出現したりする可能性があります。必ず用法容量を守り、医師と相談の上、GLP-1ダイエットに取り組むようにしましょう。 サクセンダの詳細ページはこちら 無料カウンセリングはこちら
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エゼチミブ錠は痩せる?副作用や効果について解説
エゼチミブは高コレステロール血症の治療薬として、保険適応がある薬剤です。コレステロールの吸収を抑制し、血中のコレステロール値を低下させる作用があります。 エゼチミブの効果 コレステロールは体内(肝臓)で合成されるのが80%、食事から得られるのが20%といわれています。そのうち、エゼチミブは小腸において食事由来のコレステロールの吸収を抑えるお薬です。体内に入った食物中のコレステロールは、小腸にあるコレステロールトランスポーター(NPC1L1)によって吸収されます。エゼチミブはこのコレステロールトランスポーターの働きを阻害し、コレステロールが吸収されにくくなります。エゼチミブは油が多い食事が好きな方や外食の機会が多い方に効果的であり、脂肪の吸収を阻害して体脂肪の上昇を予防する効果があります。実際に臨床試験でエゼチミブを内服することで脂肪の吸収が約54%阻害されたと報告されています。 スタチンの効果 脂質異常症(高コレステロール血症)の治療では第一選択としてスタチンが使用されています。スタチンはエゼチミブが食事由来のコレステロールの吸収を抑制するのに対して、肝臓がコレステロールを作ることを抑制する効果があり、特に悪玉であるLDLコレステロールが高い方に効果的です。実臨床において、エゼチミブは副作用などでスタチンが使用できない方に使用されたり、スタチンとの併用で使用されたりすることが多いです。 エゼチミブの適応 エゼチミブは下記の疾患で保険適応となっています。 高コレステロール血症:コレステロールの血中濃度が高い状態 家族性高コレステロール血症:生まれつきコレステロールの血中濃度が著しく高い病気 ホモ接合体性シトステロール血症:野菜や果物に含まれるシトステロールが排泄できず、身体に蓄積される病気 ダイエット目的で内服する場合は保険適応ではなく自由診療になります。 エゼチミブの飲み方 エゼチミブはゼチーアとして販売されており、1日1回1錠を決まった時間に内服します。コレステロールは夜に活発に生成されるため、夜の服用がお薦めです。BSクリニックでは、エゼチミブと同じコレステロール低下薬としてリピトールを処方しています。 エゼチミブのダイエット効果 エゼチミブは直接的に体重減少との関連は証明されていません。正直なところ糖質制限の方がダイエットには効率が良く、ダイエット治療で注目されている糖の摂取・吸収に関わるGLP-1などのお薬の方が体重減少に関しては有効です。エゼチミブの内服を開始する方は食事療法や運動療法を併用しており、それらの効果が合わさって体重が減少している可能性が高いです。ジャンクフードが好きな方や外食が多い方に関しては、コレステロールの吸収が抑制されダイエット効果が期待できますが、エゼチミブ単独ではなく複合的なアプローチがダイエットには効率的です。 エゼチミブの副作用 発疹、下痢、腹痛、腹部膨満、吐き気・嘔吐などの症状が出る場合があります。初期症状として腹部症状を感じる場合がありますが、次第に落ち着くのが一般的です。 血液検査ではまれにγGTPの上昇を認めることがありますが、注意するべきはCK(CPK)の値です。CKは、スタチンの重大な副作用である横紋筋融解症で上昇する項目です。エゼチミブでCKの上昇が2.2%認められたと報告されています。エゼチミブと横紋筋融解症の因果関係は不明とされていますが、まれに横紋筋融解症の報告があり、脱力感や筋肉痛などの有無、CKの値に注意していく必要があります。 医師の診察・相談は必ず受けるようにしましょう。 エゼチミブの内服に注意が必要な方 高齢者は生理機能が低下しているため、副作用が出やすく、用法用量には配慮が必要です。 妊娠中、妊娠の可能性がある場合、安全性が確立されていないため、そのリスク以上に治療効果を期待できると判断された場合のみ服用するべきです。 小児以下も安全性が確立されていないため内服しないようにしましょう。 無料カウンセリングはこちら
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メトホルミン(メトグルコ)の効果は?痩せる仕組みや正しい飲み方を解説
メトホルミン(メトグルコ)とは、糖尿病を治療する内服薬ですが、ダイエットに効期が期待できるお薬として注目されています。糖の生成を抑制する作用、食欲を低下させる作用、消化管の運動を抑制し、糖の吸収を抑制する作用などが知られており、ダイエットやダイエット後の体重維持目的で服用される場合があります。それではメトホルミンがなぜダイエットに効果があるのか解説していきます。 メトホルミンの効果 1. 糖新生抑制作用 メトホルミンは血糖値を下げる効果がありますが、その仕組みの一つに糖新生を抑制する作用があります。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効果を高め、肝臓が糖分を新たに作ることを抑制します。他の医療ダイエットで使用されるお薬ではインスリンの分泌を促進する作用がありますが、メトホルミンではインスリンの分泌量はそのままに、インスリン感受性を高めることで作用します。 2. 食欲低下作用 GLP-1は痩せホルモンとして知られており、ダイエット薬として近年注目されています。メトホルミンはこのGLP-1の分泌を増加させると言われています。GLP-1は脳の満腹中枢に働きかけて食欲を低下させます。また、消化管の運動を低下させたり、糖の吸収を抑制したりして満腹感がもたらされ、過度な食欲を抑制する作用があります。また、この消化管での糖の吸収を抑える働きは急激な血糖値の上昇を防いで、太りにくい体質へと誘導します。 3. AMPKの活性化作用 メトホルミンにはAMPKという酵素を活性化させる力があります。AMPKは体全体のエネルギー量を調整する働きを持っています。メトホルミンの服用によって身体のエネルギー利用が効率的になると、脂肪がエネルギーに変換されやすくなり、筋肉量が増え、太りにくい体質が獲得される可能性があります。 メトホルミンは、服用者の体型に捉われず効果が期待できます。一般的に肥満治療として使用されるお薬は、痩せ型の方が内服すると痩せすぎて不健康に見える可能性があります。しかし、メトホルミンは体重を維持することに効果的な薬剤であり、どのような体型の方でも使用することが可能です。 メトホルミンの飲み方 初めは1日500mgから開始して徐々に維持量へと増量します。通常は1日750mg~1,500mgを内服し、1日の最大量は2,250mgで、1日2~3回に分けて食後に服用することが一般的です。身体の状態によって調整することがありますので、用法や容量に関しては医師と相談しながら調整しましょう。 メトホルミンの副作用 メトホルミンでは下記の副作用が報告されています。 下痢 倦怠感 食欲不振 腹痛 発疹 かゆみ 最も重篤な副作用は乳酸アシドーシスです。乳酸アシドーシスでは身体の中で糖の生成が抑制されることにより、乳酸が身体に蓄積してしまう状態のことです。下痢、倦怠感、筋肉痛などの症状で発症することがあり、場合によっては過呼吸、脱水、低血圧、意識障害などの深刻な状態に至る可能性があります。 メトホルミンの禁忌 以下に該当する方はメトホルミンを使用することができません。 妊娠中・授乳中 脱水や脱水状態 下痢、嘔吐などの胃腸障害 過度のアルコール 利尿剤の内服中 乳酸アシドーシスの既往 上記に該当しない方でも、基礎疾患のある方や内服に不安のある方は医師に相談するようにして下さい。 メトホルミンの注意点 メトホルミンは造影剤を使ったCT検査があるときは服用できません。CT検査で使われるヨード造影剤の作用で、腎機能が低下し、乳酸アシドーシスを起こすリスクが高まります。検査が想定される場合は自らの判断で中止せずに、医師に相談しましょう。 アドレナリン、ピラジナミド、イソニアジドとの併用は避けて下さい。どのお薬も血糖値を下げる作用が減弱する可能性があります。リベルサスなどの他の糖尿病治療薬およびダイエット治療薬と併用する場合、低血糖などの副作用が出現する可能性があるため、安易に併用することは避け、必ず医師に相談しましょう。 メトホルミンの購入について メトホルミンは糖尿病の場合は保険医療機関で処方可能ですが、ダイエット目的の場合には美容クリニックなどの自由診療の医療機関で処方してもらえます。来院処方だけでなくオンラインでの処方も可能な医療機関がありますが、医師の診察・相談はしっかり行いましょう。また、インターネットからも個人輸入で購入ができますが、記載されていない成分が含まれていたり、副作用が出た場合でも医師に相談できなかったりすることから非常に危険ですので絶対に避けてください。 ダイエット薬という視点からメトホルミンについて解説しました。用法・容量を守って正しく使用すれば効果的な内服薬ですが、場合によっては副作用が出現したり、禁忌に触れたりする場合があります。必ず医師に相談のうえ、利用するようにしましょう。 メトホルミンの詳細ページはこちら 無料カウンセリングはこちら
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リベルサスは痩せる?リベルサスの効果や副作用について解説
リベルサスとは、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる内服薬です。GLP-1は身体の中にもともと存在している物質で「痩せるホルモン」と呼ばれており、このホルモンにより食後の血糖値の上昇が抑制されます。この働きが医療ダイエットの分野で注目され普及しましたが、GLP-1受容体作動薬はもともと注射薬しかありませんでした。リベルサスの登場により内服薬として利用できるようになり、より低リスクで簡単に使用できるようになりました。ダイエット薬として普及しているリベルサスについて、その効果を解説します。 リベルサスのダイエット効果とは 1. 食後の血糖値の上昇を抑制する 糖の吸収が抑制されるため、食べても太りにくい体質になります。 2. 食事量を減らす 消化管の運動が抑制されるため、腹持ちが良くなり少ない食事量で満足できるようになります。 3. 食欲を抑える 脳の視床下部にある満腹中枢に働きかけ、空腹感を感じなくなります。 リベルサスの効果により、糖の吸収が抑制され体質から太りにくくなり、また摂取カロリー自体が減少するため、ダイエット薬としての効果が期待できます。実際の体重減少の効果については個人差がありますが、3~4ヶ月程度で実感できることが多いです。海外の研究にはなりますが、体重減少率が3ヶ月で5.9%、6ヶ月で10.9%というデータが出ており、リベルサスは服用を続けることで減量効果が期待できる内服薬です。服用を途中でやめてしまうと効果が切れてしまうため、継続的に服用することが重要です。 実際にリベルサスの使用中止により食事量が戻ることでリバウンドが問題となることがあります。そのため、医療ダイエットでは体重減少のためリベルサスを使用しますが、合わせて医療機器や脂肪溶解注射などを用いることでリバウンドしないダイエットを提供しています。 リベルサスの飲み方 1日1回1錠(3mg・7mg・14mg)を服用します。空腹の状態でコップ半分(120ml以下)の水で服用することが推奨されています。また、服用後30分は少なくとも飲食や他の薬剤の経口摂取は避けることが推奨されています。リベルサスを使用する前には必ず医師に相談し、禁忌事項や注意事項の確認が重要です。 リベルサスの副作用 副作用としては、気持ち悪いといった吐き気などの胃腸症状が現れることが多いですが、服用を続けていると次第に症状は軽減します。服用による副作用の出現や症状の変化を確認するため、低用量から開始して徐々に用量を上げていくのが一般的です。重篤な副作用としては低血糖があります。低血糖ではふるえ、動悸、冷や汗、空腹感などが生じ、場合によっては意識障害を生じる可能性があります。過度な食事制限を行っている方や、他の糖尿病治療薬を使用している方は低血糖が起こりやすくなります。また、他の重篤な副作用として、急性膵炎を生じることがあり、嘔吐を伴う激しい腹痛や背部痛などを生じることがあります。 リベルサスの危険性 リベルサスには併用禁忌薬に該当するお薬はありませんが、注意が必要なお薬がいくつかあります。 1. 糖尿病治療薬 糖尿病治療薬との併用は、低血糖を生じる可能性があるため注意が必要です。 2. レボチロキシン製剤(甲状腺ホルモン製剤) リベルサスによる消化運動の抑制が、レボチロキシン製剤の作用を強めることがあります。 リベルサスは、使用する方の健康状態によっては注意が必要な場合があります。 1. 重度の胃腸障害がある方 胃腸障害が悪化したり、胃腸症状の副作用が強く出現したりすることがあります。 2. 膵炎の既往歴がある方 副作用の急性膵炎が生じることがあり、注意が必要です。 3. 低血糖の危険性がある方 脳下垂体機能不全、副腎機能不全、栄養不良状態、激しい運動後、過度のアルコール摂取者などにおいては低血糖が出現する可能性があります。 4. 胃摘出後の方 リベルサスは胃で吸収されるため、その効果が薄れる可能性があります。 5. 妊娠予定2ヶ月以内の女性・妊婦・授乳婦 原則的にリベルサスの使用は認められていません。 リベルサスの服用が禁忌の場合がありますので注意してください。 1. リベルサスに対してアレルギー(過敏症)の既往がある方 重篤なアレルギーを生じてアナフィラキシーショックに至る可能性があります。 2. 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方 インスリン製剤による治療が必須となるため、リベルサスの併用は禁忌です。 リベルサスの服用が他の治療に影響したり、副作用を起こす原因となったりすることがあるので、服用にあたっては必ず医師に相談してください。 リベルサスの購入について リベルサスは2型糖尿病治療において保険適用となります。また、肥満治療においても保険適用が可能であり、BMIが35以上の高度肥満や、BMIが25以上で脂質異常などの生活習慣病を持っている方も適用されます。病的な肥満の場合は保険医療機関での処方をおすすめします。 医療ダイエットでのリベルサスの処方は自由診療になります。リベルサスの保険適用外の費用は投与量によって異なります。実際の価格はクリニックによって異なる場合がありますので、治療を受ける際に予算や費用面を考慮する必要があります。 一部のクリニックではオンラインの処方が可能ですが、用法や容量を守らずに内服することは非常に危険であり、症状や基礎疾患などについて、医師への相談は忘れずに行ってください。 近年、海外通販などでリベルサスが取り扱われており購入が可能ですが、正規品と異なることがあったり、通常よりも高額になったりする場合があるため、トラブルが多くお薦めできません。リベルサスは自己判断で服用するのは非常に危険であり、絶対に避けるべきです。 ここまでリベルサスについてご紹介してきました。リベルサスは体重減少において非常に有効な内服薬です。しかしながら、服用をやめてしまうとリバウンドの原因となったり、重篤な副作用を生じたりする可能性があり、服用にあたっては必ず医師と相談のうえで進めるようにしましょう。 リベルサスの詳細ページはこちら 無料カウンセリングはこちら