メディカルダイエットとは? 効果やメリット・デメリットについて解説
- 投稿日:2023年12月19日
- 更新日:2024年06月20日
痩せるために食事制限や運動によるダイエットに挑戦したものの、思うように成果が出なくて継続できなかった経験はありませんか?
従来のダイエット方法は、効果が出るまで時間がかかり、途中で挫折してしまう方も少なくありません。そんな方におすすめしたいのが「メディカルダイエット」です。
メディカルダイエットは医師のサポートによって無理なく体重を落とせるため、「食事を我慢するのがつらい」「運動が苦手」「部分痩せがしたい」「痩せてもすぐリバウンドしてしまう」などの
お悩みをもつ方におすすめのダイエット方法です。
このコラムでは、メディカルダイエットの効果やメリットとデメリット、種類や副作用についてわかりやすく解説します。
メディカルダイエットとは
メディカルダイエットとは、医師の指導のもとで行われる医学的・科学的根拠に基づいたダイエット方法です。医療の力でダイエットを成功させることを目的としているため、「医療ダイエット」ともいわれます。
医療機関でしか取り扱いができない医療ダイエットマシンや、医薬品や漢方などのダイエット薬、特定部位の脂肪を落とすダイエット注射などを組み合わせた痩身治療を行い、
効率的に体脂肪を減らして理想のボディラインを実現できます。
メディカルダイエットは従来のダイエットとは異なり、過度な食事制限や運動は必要ありません。そのため、つらいダイエットで挫折した経験がある方に適しています。
また、患者様一人ひとりの体質や目標に合わせた治療が可能なため、ダイエットを継続しやすい点も特徴です。
メディカルダイエットの効果
メディカルダイエットを行うことによって、以下の効果が期待できます。
- 食欲の抑制
- 血糖値の上昇を抑える
- 脂肪細胞の破壊
- 筋肉量の増強
- 基礎代謝の向上
- 美肌効果
メディカルダイエットでは、ダイエット薬によってウエイトコントロールを行うのが一般的です。ダイエット薬には食欲を抑える効果や、脂肪吸収を抑制する効果などがあります。
食事量をコントロールして食べ過ぎを防止できるため、無理なく減量をすることが可能です。また、食後の急激な血糖値の上昇を抑える効果もあるため、安定した血糖値を保つことで脂肪を溜め込みにくい身体になります。
医療ダイエットマシンによる施術では、肥満の根本的な原因である脂肪細胞を直接破壊する効果があります。脂肪細胞を破壊して減らすことで、リバウンドのリスクを軽減できます。
さらに、筋肉に刺激を与えるダイエットマシンによって、筋肉量の増加も可能です。筋肉量が増えると基礎代謝が向上するため、太りにくく痩せやすい体質へと改善できます。
加えて、メディカルダイエットは美肌効果も期待できます。施術によって肌の新陳代謝が促進されるため、肌にハリや弾力を与えるコラーゲンとエラスチンの生成が活性化し、肌質の改善に寄与します。
このように、メディカルダイエットはさまざまな効果によって、健康や美容に配慮しながら効率的に体重を落とすことができるダイエット方法です。
メディカルダイエットのメリット
メディカルダイエットのメリットは、以下の5点があげられます。
- 食事制限やハードな運動が不要
- リバウンドしにくい
- 痩せやすい体質に改善
- 部分痩せが可能
- 健康面のリスクが小さい
メディカルダイエットの最大のメリットは、つらい食事制限や激しい運動が不要であることです。
普段どおりの生活を送りながら、ストレスなく体重を落とすことができるため、ダイエットを挫折してしまうリスクがぐっと下がります。また、従来のダイエットは一時的に痩せても、リバウンドによって体重がもとに戻ることがあります。
メディカルダイエットは脂肪細胞を破壊することができるため、ダイエット後もリバウンドが起こりにくく、体型の維持がしやすくなります。
さらにメディカルダイエットは、気になる部位にピンポイントでアプローチができ、通常のダイエットでは難しい二の腕やお腹周り、太ももなどの部分痩せにも効果的です。
その他にも、メディカルダイエットには「ダイエットに伴う健康上のリスクを抑えられる」といったメリットがあります。自己流のダイエットの場合、偏った食生活や誤った方法によって健康を害してしまうケースも珍しくありません。メディカルダイエットでは、医師による専門的な指導を受けることができるため、体質に合わせた無理のない治療で健康的にダイエットを継続することができます。
メディカルダイエットのデメリット
メディカルダイエットは多くのメリットがある反面、デメリットについても事前に理解をすることが重要です。
メディカルダイエットのデメリットは、以下の2点です。
- 副作用のリスクがある
- 施術によってはダウンタイムが生じる
メディカルダイエットのデメリットには、ダイエット薬による副作用のリスクがあります。
主な症状としては下痢、便秘、低血糖、吐き気、口の渇き、食欲不振などです。ただし、副作用の症状には個人差があり、治療の継続に伴って軽減していく傾向があります。また、医療ダイエットマシンによる施術を受けた場合、施術部位の赤みや内出血などのダウンタイムが発生する場合があります。
メディカルダイエットの副作用やダウンタイムについて不安がある場合は、カウンセリングの際に担当の医師へ相談してください。
メディカルダイエットの種類
メディカルダイエットで行われる痩身治療には、「医療ダイエットマシン」「ダイエット注射・点滴」「ダイエット薬」の3種類があります。患者様の体質やお悩みに合わせて、これらの治療方法を適切に選択または組み合わせて提供しています。
医療ダイエットマシン
- 脂肪冷却
- 医療ハイフ(HIFU)
- ラジオ波
- 医療電磁場EMS
●脂肪冷却
脂肪冷却は、肥満の根本的な原因となる脂肪細胞を凍らせて、代謝によって体外へ排出させる医療ダイエットマシンです。脂肪細胞そのものを減少させるため、リバウンドしにくい体質に改善できます。
●医療ハイフ(HIFU)
医療ハイフは、超音波の熱エネルギーによって気になる部位の脂肪を溶解し、同時に肌のたるみやしわを改善できる医療ダイエットマシンです。コラーゲンやエラスチンの生成を促進する作用もあるため、美肌効果も期待できます。
●ラジオ波
ラジオ波は、高周波エネルギーによって体内で摩擦熱を発生させ、血行の改善と老廃物の排出を促進します。体内の代謝機能が向上することにより、むくみの改善や肌のリフトアップ、セルライトの減少などに効果を発揮します。
●医療電磁場EMS
医療電磁場EMSは、電磁波のエネルギーで筋肉を収縮させて、運動と同様の効果をもたらす医療ダイエットマシンです。家庭・エステ用のEMSと比較して深層部の筋肉までエネルギーを届けられるため、筋力増強や脂肪燃焼効果に期待できます。
ダイエット注射・点滴
- 脂肪溶解注射
- ダイエット点滴
●脂肪溶解注射
脂肪溶解効果のあるデオキシコール酸を注入し、皮下脂肪を溶かして体外に排出するダイエット注射です。施術後の腫れやダウンタイムが少ないことが特徴で、顔やお腹、二の腕や太ももなどの部分痩せに効果があります。
●ダイエット点滴
ダイエット点滴は、脂肪燃焼を促すL-カルニチンやビタミン不足を補う成分を含み、代謝の活性化によってダイエット効果をもたらします。さらに美肌効果、疲労回復、冷え性改善などの効果も期待できます。
ダイエット薬
- GLP-1ダイエット(リベルサス・サクセンダ)
- メトホルミン
- SGLT2阻害薬カナグル
- サノレックス
- ゼニカル
- エパデール
- リピトール
- アカルボース
- 防風通聖散
- 防己黄耆湯
- BBXプラス
●食欲を抑える薬
ダイエットの成功には食事量のコントロールが不可欠です。GLP-1受容体作動薬のリベルサスやサクセンダ、厚生労働省が肥満治療薬として承認したサノレックスは、服用すると食欲を抑制する作用があるため、無理なく食事量を減らせます。
また、ダイエットサプリメントのBBXプラスは、ストレスホルモンといわれるコルチゾールを調整する作用によって、ストレスによる過食を防ぎます。
●血糖値の上昇を抑える薬
アカルボースやメトホルミンは、食後の急激な血糖値の上昇を抑制する効果があります。血糖値の上昇が緩やかになると糖質が脂肪として蓄積しにくくなるため、ダイエット効果が期待できます。
●糖や脂肪の吸収を防ぐ薬
SGLT2阻害薬カナグルやゼニカルは、体内の余分な糖や脂肪を尿や便とともに排出する作用があるため、脂肪がつきにくい体質に改善できます。また、エパデールやリピトールは、皮下脂肪の原因となる血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす効果があります。
●体内環境を整える薬
生薬を配合した漢方薬には、体内環境を緩やかに整える効果があります。これにより脂肪の燃焼促進や代謝機能の改善など、さまざまなダイエット効果へとつながります。18種類の生薬が配合された防風通聖散は、お腹周りの脂肪を分解・燃焼を促進し、体内の水分バランスを整える作用がある防已黄耆湯は、水太りやむくみの改善に効果的です。
メディカルダイエットの副作用
メディカルダイエットでは、ダイエット薬の服用やダイエット注射によって副作用が現れる可能性があります。メディカルダイエットによる主な副作用は以下のとおりです。
- 下痢
- 便秘
- 吐き気
- 食欲不振
- 低血糖
- 痛みや内出血
ダイエット薬は消化器官に働きかけて作用するため、副作用として胃腸障害が生じる可能性があります。主な症状には下痢や便秘、吐き気、食欲不振などがあり、通常は服用の初期段階で現れて、継続することで徐々に改善されていく傾向がみられます。また、血糖値を抑制するダイエット薬は、血糖値の下がり過ぎによる低血糖のリスクがあるため、過度な糖質制限や無酸素運動との併用は避けてください。
その他、ダイエット注射による施術は、注射部位に痛みや内出血、しこりが生じる場合があります。
ただし、副作用のリスクには個人差があるため、すべての方にこれらの症状が現れるわけではありません。
メディカルダイエットの注意点
メディカルダイエットで事前に注意すべき点として、以下の4点があります。
- 個人輸入は利用しない
- 医師の指導に従って用法・用量を守る
- 保険適用ではない
- 副作用が出た場合はクリニックに相談
メディカルダイエットにおける注意点の1つとして、薬の個人輸入による危険性があげられます。偽造品や粗悪品の入手によって健康上のリスクを伴うことがあります。メディカルダイエットの痩身治療は、必ず医師の指導のもと用法・用量を守って行うことが重要です。誤った使用は副作用のリスクを高めるだけでなく、期待される痩身効果を得られない可能性もあります。
また、メディカルダイエットは原則として保険適用外となるため、治療にかかる費用については事前に確認しておくことが重要です。
万が一副作用が現れたり、治療が身体に合わないと感じた場合は、速やかに医師に相談してください。軽微な症状であっても早めに相談して医師の指示に従うことで、健康面でのリスクを軽減することができます。
まとめ
メディカルダイエットは、医学的な知見に基づいて実施される痩身治療であり、つらい食事制限や運動も不要なため、ダイエットを挫折した経験がある方におすすめのダイエット方法です。反面、副作用やダウンタイムなどのデメリットや注意点もあるため、不安な点は事前に医療機関へ相談することをおすすめします。
BSクリニックでは無料カウンセリングを承っています。患者様のご希望をヒアリングし、適切なダイエットプログラムをご提案いたしますので、ぜひお気軽にお越しください。
監修医師
BSクリニック 顧問医師医学博士
舟越 勇介
学歴・経歴
九州大学医学部を卒業後、数々の有名病院で勤務。癌治療や分子生物学の研究で学位を取得した後、美容クリニックの勤務を経て2023年にBSクリニック顧問医師に就任。 医療に対する学術論文を複数発表し、国内外の有名な機関紙にも掲載され評価を得る。
資格・所属学会一覧
- 日本美容医療学会 正会員
- 日本肥満学会 正会員
- 日本美容外科学会 正会員
- 日本癌学会 正会員
- 日本脳腫瘍学会 正会員
- 日本脳卒中学会 正会員・専門医
- 日本脳神経血管内治療学会 正会員・専門医
- 日本脳卒中の外科学会 正会員・技術認定医
- 日本神経内視鏡学会 正会員・技術認定医
- 日本脊髄外科学会 正会員
- 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科専門医
- 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
- 厚生労働省認定 臨床研修指導医
- ボトックスビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
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