メトホルミン(メトグルコ)の効果は?痩せる仕組みや正しい飲み方を解説

  1. 投稿日:2023年07月21日
  2. 更新日:2023年12月07日
メトホルミンの効果は?痩せる仕組みや正しい飲み方を解説

メトホルミン(メトグルコ)とは、糖尿病を治療する内服薬ですが、ダイエットに効期が期待できるお薬として注目されています。糖の生成を抑制する作用、食欲を低下させる作用、消化管の運動を抑制し、糖の吸収を抑制する作用などが知られており、ダイエットやダイエット後の体重維持目的で服用される場合があります。それではメトホルミンがなぜダイエットに効果があるのか解説していきます。

メトホルミンの効果

メトホルミンの効果

1. 糖新生抑制作用

メトホルミンは血糖値を下げる効果がありますが、その仕組みの一つに糖新生を抑制する作用があります。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効果を高め、肝臓が糖分を新たに作ることを抑制します。他の医療ダイエットで使用されるお薬ではインスリンの分泌を促進する作用がありますが、メトホルミンではインスリンの分泌量はそのままに、インスリン感受性を高めることで作用します。

2. 食欲低下作用

GLP-1は痩せホルモンとして知られており、ダイエット薬として近年注目されています。メトホルミンはこのGLP-1の分泌を増加させると言われています。GLP-1は脳の満腹中枢に働きかけて食欲を低下させます。また、消化管の運動を低下させたり、糖の吸収を抑制したりして満腹感がもたらされ、過度な食欲を抑制する作用があります。また、この消化管での糖の吸収を抑える働きは急激な血糖値の上昇を防いで、太りにくい体質へと誘導します。

3. AMPKの活性化作用

メトホルミンにはAMPKという酵素を活性化させる力があります。AMPKは体全体のエネルギー量を調整する働きを持っています。メトホルミンの服用によって身体のエネルギー利用が効率的になると、脂肪がエネルギーに変換されやすくなり、筋肉量が増え、太りにくい体質が獲得される可能性があります。

メトホルミンは、服用者の体型に捉われず効果が期待できます。一般的に肥満治療として使用されるお薬は、痩せ型の方が内服すると痩せすぎて不健康に見える可能性があります。しかし、メトホルミンは体重を維持することに効果的な薬剤であり、どのような体型の方でも使用することが可能です。

メトホルミンの飲み方

メトホルミンの飲み方

初めは1日500mgから開始して徐々に維持量へと増量します。通常は1日750mg~1,500mgを内服し、1日の最大量は2,250mgで、1日2~3回に分けて食後に服用することが一般的です。身体の状態によって調整することがありますので、用法や容量に関しては医師と相談しながら調整しましょう。

メトホルミンの副作用

メトホルミンでは下記の副作用が報告されています。

  • 下痢
  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • 発疹
  • かゆみ

最も重篤な副作用は乳酸アシドーシスです。乳酸アシドーシスでは身体の中で糖の生成が抑制されることにより、乳酸が身体に蓄積してしまう状態のことです。下痢、倦怠感、筋肉痛などの症状で発症することがあり、場合によっては過呼吸、脱水、低血圧、意識障害などの深刻な状態に至る可能性があります。

メトホルミンの禁忌

以下に該当する方はメトホルミンを使用することができません。

  • 妊娠中・授乳中
  • 脱水や脱水状態
  • 下痢、嘔吐などの胃腸障害
  • 過度のアルコール
  • 利尿剤の内服中
  • 乳酸アシドーシスの既往

上記に該当しない方でも、基礎疾患のある方や内服に不安のある方は医師に相談するようにして下さい。

メトホルミンの注意点

メトホルミンの注意点

メトホルミンは造影剤を使ったCT検査があるときは服用できません。CT検査で使われるヨード造影剤の作用で、腎機能が低下し、乳酸アシドーシスを起こすリスクが高まります。検査が想定される場合は自らの判断で中止せずに、医師に相談しましょう。

アドレナリン、ピラジナミド、イソニアジドとの併用は避けて下さい。どのお薬も血糖値を下げる作用が減弱する可能性があります。
リベルサスなどの他の糖尿病治療薬およびダイエット治療薬と併用する場合、低血糖などの副作用が出現する可能性があるため、安易に併用することは避け、必ず医師に相談しましょう。

メトホルミンの購入について

メトホルミンは糖尿病の場合は保険医療機関で処方可能ですが、ダイエット目的の場合には美容クリニックなどの自由診療の医療機関で処方してもらえます。来院処方だけでなくオンラインでの処方も可能な医療機関がありますが、医師の診察・相談はしっかり行いましょう。また、インターネットからも個人輸入で購入ができますが、記載されていない成分が含まれていたり、副作用が出た場合でも医師に相談できなかったりすることから非常に危険ですので絶対に避けてください。

ダイエット薬という視点からメトホルミンについて解説しました。用法・容量を守って正しく使用すれば効果的な内服薬ですが、場合によっては副作用が出現したり、禁忌に触れたりする場合があります。必ず医師に相談のうえ、利用するようにしましょう。

監修医師

BSクリニック 顧問医師医学博士
舟越 勇介

舟越 勇介

学歴・経歴

九州大学医学部を卒業後、数々の有名病院で勤務。癌治療や分子生物学の研究で学位を取得した後、美容クリニックの勤務を経て2023年にBSクリニック顧問医師に就任。 医療に対する学術論文を複数発表し、国内外の有名な機関紙にも掲載され評価を得る。

資格・所属学会一覧

  • 日本癌学会 正会員
  • 日本脳腫瘍学会 正会員
  • 日本脳卒中学会 正会員・専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会 正会員・専門医
  • 日本脳卒中の外科学会 正会員・技術認定医
  • 日本神経内視鏡学会 正会員・技術認定医
  • 日本脊髄外科学会 正会員
  • 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科専門医
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 厚生労働省認定 臨床研修指導医
  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医

参考文献

1. Armen Yerevanian, Alexander A. Soukas. Metformin: Mechanisms in Human Obesity and Weight Loss. Curr Obes Rep. 2019 Jun; 8(2): 156–164.
引用:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6520185/

2. Diabetes Prevention Program Research, G. Long-term safety, tolerability, and weight loss associated with metformin in the Diabetes Prevention Program Outcomes Study. Diabetes Care, 2012. 35(4): p. 731–7.
引用:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3308305/

3. 日本医薬情報センター. メトホルミン塩酸塩錠500mg MT「日医工」.
引用:
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00067739.pdf

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