太もものセルライトがやばい!セルライトを除去する医療ダイエットとは?
- 投稿日:2023年06月30日
- 更新日:2024年06月20日
セルライトとは
セルライトとは脂肪のかたまりであり、太ももや二の腕などに多くのセルライトが集まって、ボコボコとした状態になります。力を入れるとボコボコが目立ったり、痩せている人でも認めることがあり、男性よりも女性に多いのが特徴です。体内の脂肪細胞の数は10代の頃にほぼ決まり、その後は増減しません。太るというのは脂肪細胞が大きくなることです。脂肪細胞が大きくなると細胞の周りの血管が圧迫されて血流やリンパの流れが滞り、老廃物が排出されずに蓄積します。大きくなった脂肪細胞は、代謝されなかった老廃物などを絡めて固まります。固まった脂肪細胞が肌を押し上げ、肌の弾力を保つコラーゲンなどの線維組織を引っ張り、凸凹したセルライトが現れます。これらの大きくなった脂肪細胞や蓄積した老廃物はさらに血流やリンパの流れを悪化させ、セルライトが増大するという悪循環に陥ります。また、代謝の低下により酸素や栄養が不足してコラーゲンも衰えるため、皮膚表面のハリやツヤが失われていきます。
セルライトの原因
セルライトは健康上の悪影響はないとされていますが、見た目が美しくないことから、除去したい方は多くいらっしゃいます。セルライトができる原因の一つとして、肥満が挙げられます。運動不足の場合、脂肪が増えると同時に筋肉量が減るため、代謝が悪くなります。さらに運動不足では血行やリンパの流れも滞り、脂肪や老廃物が溜まりやすく、セルライトができやすいです。また、高カロリーな食事、糖質の過剰摂取、揚げ物などの油っぽいものなど体脂肪がつきやすい偏った食生活などではセルライトができやすくなります。過剰なアルコール摂取や喫煙もセルライトができてしまう原因となるため注意が必要です。冷え性や加齢に伴い代謝が落ちると、老廃物が体に蓄積されてセルライトができやすくなります。遺伝や体質で太りやすい人もリスクがあります。
セルライトは潰す?予防や除去について
セルライトを予防・除去するためにはどのような方法があるのでしょうか。まずはセルライトの原因対策が重要です。
運動をしてセルライトを落とす
運動はセルライトの対策の1つです。脂肪が燃焼されやすい身体を作るために筋トレなどを行って筋肉量を増やすことはセルライト対策になります。水泳やジョギングなどの有酸素運動で、代謝を良くして老廃物や余分な水分を体外に排出するのも効果的です。
生活習慣を見直してセルライトを解消する
栄養バランスの良い食生活も重要です。脂質と糖質の摂りすぎは肥満につながります。肥満体質では脂肪細胞が大きくなり、皮膚と脂肪細胞をつないでいるコラーゲンが引っ張られ、セルライトが目立ちやすくなります。飲酒や喫煙もセルライトができる原因なので控えましょう。アルコールを摂取すると体は脱水状態となり、脂肪を蓄えようとするためセルライトができる可能性が高まります。タバコに含まれるニコチン成分は、血管を収縮させます。喫煙により有毒なフリーラジカルが体内で増加し、血液の流れが悪くなるので、喫煙はセルライトができる一因と考えられます。
マッサージでセルライトをなくす
運動や食事は、肥満とセルライト対策になりますが、継続することは安易ではありません。
それでは他にどのようなセルライト対策があるのでしょうか。エステサロンでは、セルライトを除去するメニューの取り扱いがあります。ハンドマッサージでリンパを流す方法もありますが、より高い効果を求めるのであれば、機械を使った施術が効果的です。しかしながら、エステサロンの美容機器と医療機関の医療機器とではそのスペックが圧倒的に異なります。医療ダイエットでは豊富な知識と確かな技術を持った医療系資格者による治療の提供が可能です。エステサロンでは医療行為を行うことは不可であり、セルライトを除去できる方法には限りがあります。EMSやラジオ波などの医療機器をエステサロンで取り扱っていることもありますが、医療機関では強度の高い施術が可能になります。ここではより効果的な医療ダイエットで行うセルライト対策について解説します。
EMS
EMSは「Electrical Muscle Stimulation」の略称であり、筋肉に電気刺激を与えて収縮運動を起こす機器のことです。電磁場によって筋肉を強制的に収縮させ、筋力の増強と脂肪の燃焼を同時に促すことが可能で、トレーニングが苦手な方でも、寝ているだけで筋肉量を増やすことができます。筋肉の収縮により血行が改善して酸素摂取量が増加し、局所の温度が上昇して代謝が活発になることで、運動と同等の効果を発揮します。EMSによるマッサージ効果は血流やリンパの流れを改善するため、セルライトの除去に効果的です。EMSを用いることで筋力をつけて基礎代謝を上げ、太りにくい身体を作りながら健康的に理想の体型を目指しましょう。
ラジオ波
ラジオ波とは30MHz~300MHzの高い周波数の電磁波のことです。ラジオ波を体内に流すことで、その振動によって肌の深部で摩擦による熱を発生させ、体内の深部温度を上昇させます。その結果、セルライトが軟化し、脂肪の分解・燃焼が効率良く生じます。さらには代謝が亢進して身体の引き締め効果も得られます。
HIFU
HIFUとはHigh Intensity Focused Ultrasoundの略称です。高密度の超音波を皮下の特定の層に照射することで表面の皮膚を傷つけることなく強い熱エネルギーを与えることが可能です。HIFUによって焦点部位を65~70℃以上に上げることで脂肪細胞の破壊が可能となります。破壊された脂肪は老廃物と一緒に身体から排出され、リバウンドすることなく部分痩せが可能でセルライトにも効果的です。また、HIFUの熱エネルギーによってコラーゲン生成が促進され、皮膚のたるみも改善されます。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射とは、部分痩せを目的とした注射のことで、痩せたい部分に注射をすることで脂肪が薬剤によって溶かされ、注射した箇所がサイズダウンします。脂肪細胞自体を破壊するため、肥大化した脂肪細胞が原因となるセルライトに効果を発揮します。二の腕・太もも・お腹のようにセルライトができやすくダイエットで痩せにくい部位であっても、簡単に部分痩せができ早い段階で効果も実感できるため、脂肪溶解注射は医療ダイエットの中でも人気の治療方法です。
セルライトを予防・除去する方法として、食事や運動は有効な手段ではありますが、持続することは簡単ではありません。また、間違った方法で行うと逆効果になってしまう場合もあるので、正しい方法で行うことが重要です。今回紹介した医療機器や注射薬を用いた医療ダイエットでは、医師の管理のもとで安全かつ効果的なセルライト対策が可能になります。セルライトに悩む方、自力のダイエットで思うような成果が出ない方は是非ともご相談ください。
監修医師
BSクリニック 顧問医師医学博士
舟越 勇介
学歴・経歴
九州大学医学部を卒業後、数々の有名病院で勤務。癌治療や分子生物学の研究で学位を取得した後、美容クリニックの勤務を経て2023年にBSクリニック顧問医師に就任。 医療に対する学術論文を複数発表し、国内外の有名な機関紙にも掲載され評価を得る。
資格・所属学会一覧
- 日本美容医療学会 正会員
- 日本肥満学会 正会員
- 日本美容外科学会 正会員
- 日本癌学会 正会員
- 日本脳腫瘍学会 正会員
- 日本脳卒中学会 正会員・専門医
- 日本脳神経血管内治療学会 正会員・専門医
- 日本脳卒中の外科学会 正会員・技術認定医
- 日本神経内視鏡学会 正会員・技術認定医
- 日本脊髄外科学会 正会員
- 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科専門医
- 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
- 厚生労働省認定 臨床研修指導医
- ボトックスビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ® 認定資格医
- ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
参考文献
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